このページの記事一覧


2015年8月25日火曜日

強みに集中して目標設定しよう!

塚原美樹の研修風景の写真
塚原美樹の研修風景

7月下旬から始まった弊社のオリジナルコンテンツ「パーソナル・コンサルタント養成講座」。

問題解決型人材&貢献意欲型人材 つまり、「ソリューション提供型人材」を目指して、5分野12の力を学びます。

毎回、1つの力がテーマになっているので、各課程は12講座でできており、

「パーソナル・コンサルタント養成課程」は2.5時間×12回

「シニア パーソナル・コンサルタント養成課程」は6時間×12回

で成り立っています。

本日は2.5時間の「創造力養成講座」と「完遂力養成講座」を開催しました。

今日は完遂力について、ちょっとだけお話します。

なぜ「完遂力」がパーソナル・コンサルタント養成課程に入っているかと言うと、

「コミュニケーション力や思考力が高くても、仕事を完遂する力がなくては何の成果も上がらない。完遂力というのは、メンタルに関係するところが強く、普通に言われる問題解決力とはちょっと違う」

と考えていたからです。

完遂力を高めるためには、まず、自分が何を完遂すべきか、つまり目標を明らかにするところから始まります。

やるべきことが明確な人は良いのですが、そんな人ばかりとは限りません。

「特にしたいことはない」

という人もいるでしょうし、一方で、

「あれもこれも、みんなやりたい」

という人もいます。

目標の立て方が良く分からないということなのですよね。

この講座では、目標を考える際に以下の3つを大切にしようとお伝えしています。

・自分の強みに絞り込む

・自分の能力を制限しない

・未来社会を洞察する

目標設定において、私はこの3つが大事だと考えています。

私たち人間は、社会の中でしか生きられません。

社会の中で、自分ができることを見つけ、貢献していくことで、自分も他人も幸せになれる。

よく私は「したいことではなく、できることをしよう」ということを話します。

いくら「したい」と思っても、そのことで自分が貢献できなくては何の役にも立ちません。

けれど、人はみな特徴を持っており、「できること」が何かしらあると思うのです。

これが「強み」です。

「強み」に集中して、「強み」を磨き、積み重ねる。

すると、その「強み」はだんだんと本当に世の中に役に立つものになってきます。

今の自分にはとてもムリだと思えたとしても、それは思い込みかもしれません。

私たちは簡単に悪い暗示にかかりやすいからです。

「きっと自分にもできる」と信じることさえできれば、自分の強みを世の中の役に立つレベル、もっと高いレベルまで磨いて行くことができるのです。

けれど、「きっと自分にもできる」という考えは、自分勝手な望みであっては上手くいきません。

私たちは社会の中で行きているからです。

社会に役に立つために、自分の持っているものを差し出すのです。

それによって、社会と共生していくことができるのだと思います。

社会を洞察し、「今の社会はこんな風に進んでいるようだ。これから、こんなことが起きて来るだろう。そんな環境の中で、より良い社会をみんなと一緒に作っていくのに、私も自分のこの能力を差し出して、一役買おう」

こんな風な気持で社会との繋がりを見出すと良いのではないかと考えています。

だから、大切なのは自分の「強み」を見出すことなのです。

役に立たない人間のままでは、社会にぶら下がるだけになってしまうからです。

けれど、人間は必ず何かしら役に立つものの種を持っていると思います。

ただ、それを見誤ってしまうと、あまり役に立たなくなってしまいます。

どうせなら、自分の持っている種、「強み」に磨きをかけましょう。

それを高めて、社会に貢献でき、社会と共生できる人間になっていきたいと、私も思い続けています。

2015年8月7日金曜日

自分に全責任を持つということ

先日、日本アクションラーニング協会の関連イベントで、ダイバーシティの公開講座に参加しました。

弊社は日本アクションラーニング協会のアソシエイトパートナーでもありますので、協会関連の活動には、いつも注目しています。

今回のイベントにゲスト講師としてご登壇なさっていたのが、佐渡アンさんです。

彼女は日系三世。
日系二世の父と江戸っ子の母の間に生まれた女性。
現在、60代です。

聖路加病院で生れ落ちたものの、父が日系二世であったために米国籍となったそうです。

時代の流れの中で、幼少期にアメリカに移住せざるを得ず、アメリカで育ち、その後、日本の企業においても多くの仕事をなさってきました。

想像するに、彼女はこれまで、どこに行っても苦労なさったことでしょう。

アメリカ企業においては、日系人だということで、苦労をしたでしょうし、日本企業においても、米国人だということで、苦労をしたはずです。

他の人たちと同質でないことが、どれだけ摩擦を生み、その人の孤独感を生むかと思います。

そんな環境の中で生きてこられた佐渡アンさんのお話は、私にとても響きました。

周囲の人たちと同質でないとしても、自分に自信を持っていいのだというメッセージが伝わって来たのです。

日本の大手企業などにおいては、同質性を求められることが多いのではないでしょうか。

私のように大手企業での就業経験がなく、独自の人生を過ごして来た者にとっては、日本社会では当たり前、常識である、とされていることが理解できないことが多々あります。

もちろん、日本社会、日本企業を相手に仕事をしているのですから、その文化について学ばなくてはなりませんが、もしかしたら、その文化を壊すことが、日本を良くすることに繋がるのかもしれません。

佐渡アンさんは、5つのP実践しなさいと教えてくれました。
10分程度の講義だったので、もしかしたら趣旨と違っている可能性もありますが、私が理解した範疇で記載します。

1) Passion
自分が情熱を持てるものを明らかにしなさい。

2) Patience
 忍耐を持ちなさい。

3) Perseverance
辛抱しなさい。

4) Professionalism
プロフェッショナルでありなさい。

5) Paradigm Shift
考え方、物の味方を見直しなさい。

さらに、こうおっしゃっていました。

「成功の秘訣は、自分に100%責任を持って行動すること」

この言葉は、本当に心に刺さりました。

私は本当に100%、自分に責任を持っているだろうか?

誰かに依存したり、誰かに頼ったりして、その人のせいにしていないだろうか?

実は私も、自分は日本の社会ではやって行けないのではないだろうか、と考えることがあります。

私は大手企業に勤務した経験がありません。

若い頃は歌手業をしていましたし、10年勤務した会社も中堅メーカーで、大手企業ではありません。

自分の社会経験の薄さや、常識的な社会人から外れていることに対して自信を失って、「やって行けるのかな〜」と思うこともあります。

けれど、それでも成功することは可能なんだろうな、とアンさんの話を聴いていて思いました。

常識的であることはそんなに大切なことではないのです。

自分の持つ価値観が他の人と違っても構わない。

ただ、人と違えば、ストレスは多い。

けれど、話し合い、理解しあおうという気持があれば、やって行けるし、アンさんのように、違いがあるからこそ、存在価値を認められる人もいると思うのです。

ただ、大切なことは、自分に自信を持ち、自分の仕事、自分のやろうとしていることに責任を持つことなのでしょう。

これがなくては、違いを活かすこともできません。

自分に100%責任を持ち、自分に自信を持てば、自分がやろうとしていることは必ず成功するのだと思います。

だから、違っていても大丈夫!!

私もきっと、やっていけます。