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2015年6月30日火曜日

講師力が飛躍的に伸びる「アクセラメンツ」

ポール・シーリィ博士が日本で初めて実施したアクセラメンツ講座(2013年6月撮影)の写真
ポール・シーリィ博士が日本で初めて実施したアクセラメンツ講座
(2013年6月撮影)

8月1、2、22、23日の4日間、弊社主催で初めて「アクセラメンツ」講座を開催する予定です。

アクセラメンツ」とは、accelerated learning elements を略した造語で、「加速学習を促進するための要素」といった意味です。

つまり、研修講師などの学習を促進するファシリテーターが、いかに受講者にとって効果的な場を提供するか、その要素を学ぶ講座、つまり、研修ファシリテーターのための講座です。

開発者は人間開発分野で幅広く活躍されているアメリカ人のポール・シーリィ博士。彼は世界中でヒットした情報処理技術「フォトリーディング」の開発者でもあります。

私はフォトリーディングの講座を2008年から担当し、すでに200回程度、講座登壇しながら、不思議だな〜と思うことがありました。

フォトリーディングの講座は2日間、正味16時間なのですが、参加した方々の多くは、

「長くて大変かと思っていたけれど、あっと言う間だった」

「読書への考え方が180度変わった」

「受講後に人生が大きく変化した」

などということをおっしゃいます。

私はこれらの言葉を聞いて、「なぜ、こんな風に楽しみながら過ごしているだけで、受講者に大きな変化が起きるのだろう、その秘密はどこにあるのだろう」と思っていました。

実は、フォトリーディングの講座はアクセラメンツを使って構築されていたのです。

フォトリーディングのインストラクターは、約半年かけて、正味3週間のトレーニングを受け、自分なりにトライアル講座を開催し、最後の審査を受けて認定されます。

そのトレーニングの最中に教わった様々なことは、実はアクセラメンツに基づいていたのです。

2013年6月にポール・シーリィ博士が来日し、初めて日本でアクセラメンツが紹介されました。

フォトリーディングのインストラクタートレーニングでも、本当に様々な講師スキルを学ばせていただいたのですが、アクセラメンツを受講することで、すべてのことが綺麗に繋がって来た思いでした。

脳科学を背景とする学習理論に基づいた講座構成方法、ファシリテーションのノウハウ、ファシリテーターとしての心構えなど、研修講師が身につけるべきことを一気に学ぶことができます。

さらには、学校で教える先生方にも、是非、アクセラメンツを学んで欲しいと私は思います。

先生は「ティーチャー」なわけですが、学校の中でも先生方が少し「ファシリテーター」の要素を取り入れてくれたら、学校はもっと楽しくなるのではないかと思います。

子どもたちが「勉強は嫌い」と言うのはなぜなのでしょう。

本来、学習することが楽しいことなのに。

さて、アクセラメンツ講座の無料説明会を以下の日程で開催します。

7月3日(金)19:00~
7月16日(木)19:00~
7月29日(水)19:00~

ご興味のある方は、以下のサイトをご確認いただき、是非おでかけください。

http://www.human-respect.co.jp/kojin/accelements.html

2015年6月29日月曜日

マインドマップ読書術〜読書を再定義する!


マインドマップ読書術 プラクティショナー 1日集中講座 演習風景の写真
マインドマップ読書術 プラクティショナー 1日集中講座
演習風景

今週末は、土曜、日曜ともにマインドマップのコースを開催していました。

土曜は「マインドマップ読書術 プラクティショナー 1日集中講座」、日曜は「マインドマップ プラクティショナー 1日集中講座」。

マインドマップの開発者であるトニー・ブザンの「知的活動」についての考え方は、マインドマップ、メモリー、スピードリーディングの3つを総合することで完成されています。

特に、スピードリーディングのコンテンツは非常に面白く、結構、AHA!があります。

ブザン氏は、読書を単に「読む」こととは捉えておらず、人間が読書を通して行っている知的活動の全体像をスピードリーディングのコンテンツで解き明かしてくれています。

彼は自身の知的活動に対する分析を「読書を再定義する」と表現しており、以下の7つの段階が読書〜知的活動にはあるとしています。

・認識(Recognition)
・取り込み(Assimilation)
・読解(Comprehension)
・理解(Understanding)
・保持(Retain)
・想起(Recall)
・コミュニケーション(Communication)

この7段階で私が特に面白いと思うのは、読解(Comprehension)と理解(Understanding)を分けて考えている点です。

ブザンは、読解(Comprehension)においては、人は文章内における「内統合」を行っており、理解(Understanding)においては、外部の情報との「外統合」を行っているとして、この二つを明確に分けています。

内統合とは、要するに「書いてあることの意味が分かる。言わんとすることが分かる」ということで、高校生くらいまでの国語の授業の読解と同じことを言っています。

一方で、外統合とは、書いてあることが分かるだけでなく、自分の体験や他の知識との繋がりが見出せ、「深く理解し腹落ちする」といったようなことです。

私は大人の読書においては、内統合以上に外統合のほうが大切であると思います。

知的活動の中では、時には、内統合が完全に行われなくても、外統合は行われることもあります。

もし、読書を知的活動の一手段と位置づけるのであれば、本を読むことは、それ自体が目的なのではなく、本を活用して自分の能力を磨き、仕事などの場面で、なんらかのアウトプットをすることのほうが、大切になります。

すると、本を理解せずとも、外統合が起こり、良きアウトプットが出せた場合には、それでその読書の成果は得られたとも言えます。

この考え方で読書スピードをアップさせようとしているのが、フォトリーディングであるとも言えるでしょう。

内統合と外統合という二つの概念を生み出したのは、ブザン氏ならではであるように思います。

彼は、脳の第一言語は "Image" であり、脳のしている仕事は "Imagination & Association" であると言っていますが、「統合」という概念は、つまりは他の事柄との繋がり、すなわちAssociationを見出すということであると思います。

「読む」という作業は、実は「繋がりを見出す」作業であり、繋がる先は、文書の中だけではなく、人間の頭の中にもあるのです。

スピードリーディングとフォトリーディングの両方を学んだ人は少ないかと思いますが、私としては、両方を学ぶことで、より読書に対する理解が深まると思います。

受講者の一人が、こんなことを言っていました。

「読書というのは、本当に自由で良いのだということが良くわかった。」

読書は、目的ではなく手段。
こう思えば、様々なスタイルの読書があって良いのですよね。

講座では、トニー・ブザンが提唱する

MMOST (Mindmap Organic Study Technique) (「エムモースト」と読みます)

もご紹介し、非常に効率的かつ効果的な読書をご体験いただきました。

マインドマップ読書術では知的活動として読書を再定義しますの写真
マインドマップ読書術では知的活動として読書を再定義します

MMOST(Mindmap Organic Study Technique)によるマインドマップ読書の写真
MMOST(Mindmap Organic Study Technique)によるマインドマップ読書


2015年6月28日日曜日

喩え話のプレゼン術

紀尾井町ラーニングカフェ「喩え話のプレゼン術」演習風景(2015年6月撮影)の写真
紀尾井町ラーニングカフェ「喩え話のプレゼン術」演習風景
(2015年6月撮影)

毎月一度、金曜の夜などに「紀尾井町ラーニングカフェ」を開催しています。
2010年の10月に始めた会で、弊社講座の既受講者の皆様のフォローの目的で、気軽に参加できる勉強会になっています。
時間も仕事帰りの夜に2時間半と短くし、参加費用も既受講者は3,000円と手頃な価格です。正規講座を未受講の方も参加でき、こちらは5,000円にさせていただいています。
ラーニングカフェは五年間、ほぼ毎月開催し続けて来たので、すでに50回以上です。
考えてみるとスゴい‼︎
継続は力なりですね。

内容も様々なものを取り上げており、セミナー未満だけれど、ちょっとだけ学びになるものをご提供しています。
私をはじめとする弊社の講師陣にとっては、新たなコンテンツを実験的にリリースする良き場にもなっており、弊社コンテンツは、まず、ラーニングカフェで発表され、そこから揉まれて出来上がって行くという感じになっています。

さて、今月の紀尾井町ラーニングカフェでは、私が講師役を務めました。
テーマは

プレゼンの成否を決める「つかみ」のテクニック
聴き手の目が変わる「喩え話」のプレゼン術

というものです。

ちょっと長めのプレゼンや講義、講演をする時など、一番難しいのは滑り出しの部分です。
最初の部分がうまく滑り出せれば、そのあとは順調に流れるのだけれど、最初がどうも上手くいかず悩んでいらっしゃるプレゼンターは案外、多いのではないでしょうか。

今回は、プレゼンの奥にあるメッセージ、コンセプトに通じるようなエピソードや喩え話を、プレゼンの最初の方に持って来て、聴衆の興味喚起を図る方法をお伝えしました。

演習もしっかりやっていただいたところ、皆さん、なかなか話が上手い‼︎
普段は私が話し手ですが、受講者の皆さん、実は本当に優秀なプレゼンターですね。

初めてのコンテンツでしたが、評判もまあまあで一安心です。
話し方についてのコツを学びたいというニーズは案外多いようですね。
弊社も今後、話し方をはじめとするビジネスパーソンの基礎力養成に関するコンテンツをどんどん発表する予定です。
来週には、大きな新コンテンツも発表する予定。
みなさま、今後ともどうぞ御注目ください。

2015年6月26日金曜日

グラフィックMBA第7期実施中

マインドマップを使ってSWOT分析を解説(2013年11月撮影)の写真
マインドマップを使ってSWOT分析を解説(2013年11月撮影)

今週の水曜日は、グラフィックMBA ベーシックコースの第7期、6回コースの3回目でした。

このコースは、なかなか学びにくい戦略や経営の知識を、2時間半×6回のコースで、ラクな気持で学んで行こうというもの。
6回のコースが終わる頃には、一つのケーススタディに対して、重要成功要因〜KFS、つまり、その会社がこれからすべき大切な課題が見えてくるということを目指しています。

第1回目は、経営と戦略の全体像を掴み、6回コースのゴールのイメージを掴みます。
第2回目は、その会社の重要な課題を見出すために会社の特長を掴むことを目的に、環境分析を学び、ケーススタディの環境分析を行います。

そして、今回の第3回。

この回では、環境分析をより深く行うために、競争戦略の考え方を学びます。
取り上げているのは、ポーター、コトラー、バーニー、プラハード&ハメルの理論です。
これらの競争戦略の理論を学ぶことで、自社の強みがより深く理解できたり、競合との違いが見えて来て、今後進むべき方向性がだんだん見えてきます。

ただ、ここまでは、まだ分析段階であり、何をすべきかは見えていません。
自社がどうなって行くのか、何をすれば良いのか、
については、このあとの第4回以降に考えて行きます。

どのような理論もそうですが、理論というのは現実を一般化したものであり、現実の業界や企業を見た場合、その理論が綺麗に当てはまるということはありません。ですので、理論を学んだら、その理論をどう応用するかを考えた方が良いでしょう。

たとえば、ポーターの競争戦略を学ぶと、以下のようなことが分かります。

競争の捉え方には以下の2つの軸がある。

・1つは、競争の種類を軸として、コストを下げて戦う方法と差別化して戦う方法。
・もう1つは、競争の範囲を軸として、広い範囲で戦う方法と狭い範囲に絞って戦う方法。

この2つの軸の組み合わせで、以下の4つの競争戦略が考えうる。

・コストリーダーシップ戦略
・差別化戦略
・コスト集中戦略
・差別化集中戦略

これらの理論をヒントに、現実の企業について応用して考えてみます。

たとえば、差別化で競合と戦うことを考えている企業が、なかなか上手く行かず、よく考えたら「競争の範囲が広すぎる」ために、資金的に間に合わず、苦しくなっていることに気づいたとします。そこで、戦う市場を絞り、差別化集中戦略にシフトすることを考えます。けれど、市場を絞るにしても、その市場の持つ購買力で会社を維持できるかどうかについても考えなくてはなりません。そこで、自社の強みを考え、どの市場に絞れば成功するのかを検討します。

このように、理論は、今後の進むべき道を探るヒントを得るために応用すれば良いのです。

さて、来週のグラフィックMBAは第4回、マーケティングを学びます。
マーケティング的な視点でその会社を見ると、その会社がどの方向に進むべきか、より明確化してくるはずです。

2015年6月17日水曜日

学習促進型マネジャーの育成手法


ラーナビリティ・マネジメント説明会風景の写真
2014年9月、HRソリューションフォーラムで行った
「指示待ち社員が動き出すラーナビリティ・マネジメントとは」
の説明会風景

昨日は、弊社の企業研修説明会を実施していました。

午前は「指示待ち社員が動き出すラーナビリティ・マネジメントとは」
午後は「チームを動かし、成果を出す!学習促進型マネジャーの育成手法」

こんなタイトルの企業研修説明会を定期開催しています。
主にマネジャー層育成の研修の内容です。

ラーナビリティ・マネジメントという言葉は弊社が独自に作ったものですが、要するに、社員の学習能力をマネジメントするという概念です。

ほとんどの会社では、プレーヤーとして優秀な人がマネジャーになるのですが、マネジャーになっても、相変わらずプレーヤーとして仕事をしているということはありませんか?

本当は、マネジャーの仕事は部下を育てること、自分のチームの力を最大限に発揮できるようにサポートすることなのですが、そうなっていないのが、ほとんどの会社の現状だと思います。

そのために、仕事は最終的にはマネジャーが片付けており、社員がなかなか育っていきません。
指示待ち社員を作っているのは、マネジャーなのかもしれません。

マネジャーが、プレーヤーではなくマネジャーとして育つことで、社員が育ちます。
そのポイントは、

 質問する力・場を見る力・学習への理解

この3つであると、弊社では考えています。
この3つの力を伸ばすためのトレーニングとして、弊社ではアクションラーニングを活用しています。
質問するか、質問に答えるかしかしてはいけない、という制約のもとで行う「質問会議」を使って、この3つの能力を伸ばします。

次の当説明会は、7月15日です。
ご興味のある方は、弊社までご連絡ください。

株式会社ヒューマン・リスペクト

2015年6月15日月曜日

マインドマップの守破離

マインドマップ アドバンス・プラクティショナー 1日集中講座でのグループマインドマップの写真
マインドマップ アドバンス・プラクティショナー 1日集中講座
でのグループマインドマップ

今週末は土日の二日間に渡って、マインドマップ講座を開催していました。

土曜日は「マインドマップ プラクティショナー 1日集中講座」
日曜日は「マインドマップ アドバンス・プラクティショナー 1日集中講座」です。

プラクティショナーはマインドマップの基礎を習得し、その原理を理解する講座、アドバンス・プラクティショナーは、それらを伝えられるだけの理解にまで深める講座です。

聞いて分かったというのと、本当に腹落ちして分かり人に伝えられるというのとでは、かなりな違いがあります。
人に何かを伝えるためには、単に分かったというレベルでは十分ではなく、本当に腹落ちしている必要があります。

腹落ちするためには、頭の中で、新たに学んだことと別の様々なこととの関連性が見出せ、知識同士の複雑な繋がりが作られている必要があります。

たとえば、経営論で新たに学んだリーダーシップ理論が、学生時代の自分の体験と結びついたり、まったく分野が異なるマーケティングの購買動機理論と結びついたりするといったことです。

理解の深さというのは、その知識が他の知識や情報といかに複雑に繋がっているかの度合いで決まるのだと思います。

マインドマップの開発者であるトニー・ブザンから、「ダビンチのルール」として、

 「すべてのものは繋がっている」

という言葉を教えていただきましたが、同じことと言えるでしょう。
すべてが繋がっているとすれば、あらゆることに興味を持って学ぶことが自分の専門性を高めることに繋がるとも言えるでしょう。

日本には、武道、茶道、芸術分野における上達のプロセスとして、守破離という言葉があります。

守は型を守ること。
破は型が身に付いて来た人が、自分なりに研究を重ね、別の型を試し、最初に学んだ型を破ること。
離は、型の奥にある原理・原則が身に付き、型から離れていても原理・原則が体現できているということ。

深い理解というのは「離」の域に至るということですが、型の奥にある原理・原則が様々な事柄に複雑に繋がっているからこそ、型から離れられるのです。

一方で、教える立場に立つ場合には、初心者には離を教えてはならず、守、つまり、まず、型を教える必要があります。
初心者は原理・原則を十分には理解できないため、いきなり離を促してしまった場合、原理・原則を曲解することになるからです。

マインドマップの場合には、メンタル・リテラシー(頭を使いこなす力)という概念が原理・原則です。
そして、その方法はと言うと、

Imagination(イメージすること)
Association(繋げること、関連させること)
Gestalt(全体性)

という脳の持つ3つの機能を活かすことがポイントであると思います。

マインドマップ アドバンス・プラクティショナーは組織内でマインドマップを教えることができる資格。
メンタルリテラシーを深く理解し、組織の中に広めて行ってください。

マインドマップ講座風景・関連書籍の写真
マインドマップ講座風景・関連書籍 
マインドマップ講座風景・ペリフェラルポスターの写真
マインドマップ講座風景・ペリフェラルポスター
グループ・ミニマインドマップの写真
グループ・ミニマインドマップ

2015年6月13日土曜日

第2回紀尾井町電子ブックカフェを開催しました

電子書籍リーダーを使っての読書会の様子 (2014年5月撮影)の写真
電子書籍リーダーを使っての読書会の様子 (2014年5月撮影)

ゆうべは弊社の勉強会「紀尾井町電子ブックカフェ」を開催しておりました。

今までも、弊社では既受講者の方々のフォローとして、「紀尾井町ラーニングカフェ」という勉強会を開催してきましたが、今年からは読書を一緒にできる場として「ブックカフェ」を継続開催しています。

今年は偶数月が「電子ブックカフェ」、奇数月が「MBAブックカフェ」です。

電子書籍は2年くらい前から本格的な普及期に入ったかと思ったのですが、製品ライフサイクルで言うと、まだまだアーリーアダプターが使っている時期なのでしょうか。まだ電子ブックカフェへの注目も少ないようで、昨日もご参加者は数名でいらっしゃいました。

しかしながら、本などの文字媒体の電子化はどんどん進むことと思います。

つい数日前に、Appleが新しい音楽配信サービスの"Apple Music"を発表しましたね。

毎月、定額でAppleが集めた音楽を無制限に聞くことができるというサービスです。
私は使っていませんが、他にも同じようなサービスは、すでにあるそうですね。
動画配信を定額で無制限に行うHuluなどの仕組みとほぼ同じかと思います。

動画、音楽がこのように定額、無制限になっているのですから、本も同じように、定額制でクラウド上のものを無制限に読むことができるようになる時代は、もうすぐそこまで来ているのかなと思います。
もちろん今でも、著作権切れの書籍はすでに無料配信されています。
新刊についても、近々、定額、無制限に読めるということになりそうですよね。

知的産業に関わるビジネスパーソンは、このようなサービスが始まったら、すぐに定額契約をして、いつでもあらゆる書籍を参照できる状態を作るのではないでしょうか。

私たちも、こういう時代に備えなくてはという気がしますね。

今回は、電子書籍アプリについている「検索機能」をどこまで活用できるのかというテーマで読書会を行いました。

検索機能を活かすためには、いかに知りたいキーワードを見つけるかがポイントになるようです。

やってみたところ、キーワードを明確化することで、かなりのスピードで必要な情報を入手できます。
検索すると、そのキーワードが掲載されているページの文章が一覧表示されるので、そこをざっと読むだけでも、かなり知りたいことはつかめるのです。

こんなに早くていいのかな、という気も・・・。(笑)

さて、次回の電子ブックカフェは8月7日に開催の予定です。
まだ、電子ブックカフェのサイトもできていませんが、気になる方は、今から日程を確保しておいてください。

2015年6月12日金曜日

英語力に自信がついてきた!!

KENの英会話コーチングLLBファイナルセッションの板書の写真
KENの英会話コーチングLLBファイナルセッションの板書

英語学習は私にとっては長年の課題。

英語教育で有名な上智大学を卒業したというのに、一向に英語力が高まらず、会話もおぼつかない日々が続いていました。

ところが一年前、スロヴェニアから来た元フォトリーディングインストラクターのKENが弊社事務所を訪問してくれました。

彼は、日本人が世界に出ても日本人らしくあるために、英会話コーチングのプログラムを始めたのです。

彼はそのプログラムを「ライフ・ランゲージ・ブートキャンプ」と名付けました。
彼の話を聞くと、なかなか面白いコースのよう。
弊社でも、今年の2月から販売させていただくことに。

私もそのブートキャンプを体験してみようということで、3月から99日間のプログラムをスタートさせたのです。

そしてついに!!

本日、このブートキャンプが修了し、私は無事に卒業生となることができました。

ファイナルセッションでは、44分間、とあるテーマの英会話をリードするという課題が出されます。

今回、私が取り上げたテーマは、弊社が企業向けに提案しているマネジャー育成についての内容です。
あまり準備ができない中、どうにかアドリブで話を進め、44分間、自分が話すべきことを話し、一応、ファシリテーターを務めることができました。

「忙しいから、毎日、英語の勉強なんてムリ」
と思っていたのですが、どうにか毎日、英語の勉強に取り組み、
自分が考えていた以上に、自分の考えを英語で表現できるようになったようです。

最後にKENが言ってくれた言葉。

「人は、心地良い状態になれれば自分の能力を最大限に出し切ることができる。だから、心地良さを味わえることが、英会話の上達において何より重要だ。心地良さを感じるためには、等身大の自分を受け入れること。今の自分のままで良い。周りの人たちはコミュニケーションするために、英語力が無いからと言って非難したりはしない。だから、自分がもっと良くなくては英会話ができないなどと考える必要はない。そのままの自分を受け入れれば良い。」

このメッセージ、弊社のセミナーや研修にも通じるところがあります。

私の英語力はまだまだですが、少しだけ英語で会話をする自信がついてきたようです。

2015年6月10日水曜日

フォトリーディング、Step3の意味は何か?


フォトリーディング集中講座の講座風景(2014年12月撮影)の写真
フォトリーディング集中講座の講座風景 (2014年12月撮影)

先週末の土日はフォトリーディング集中講座を開催していました。

6月は毎年、受講者は少なめで、今回も小さいクラスでしたが、今回は女性が比較的多かったので、賑やかで楽しいクラスとなりました。

フォトリーディングのクラスは、まだまだ男性が多いのが現状です。
何かを学んで仕事に活かしたい、と考えている方がおいでになることが多く、その比率はやはり女性より男性が多いということなのでしょうか。

しかし、昔に比べると、最近は、仕事で自分を活かしていこうと考える女性がどんどん増えているように思います。
それに伴って、フォトリーディング集中講座の受講者もだんだん女性が増えているように感じます。
仕事で自分を活かす「仕事女子」が増えるのは、ずっと仕事をし続け、仕事が人生においてとても大事なことだと考えている私としては、ものすごく嬉しいことです。

男にとっても女にとっても、仕事というのは自分の才能を発揮する場なのですから。

家庭ももちろん大切ですが、やはり、自分の才能を活かせる場があると、その人の幸せの度合いが大きく変わると思います。

さて、今日はフォトリーディングについて少しお話したいと思います。

フォトリーディングはよく誤解されることがあります。
よくあるのは、

「ページをめくっただけで読めてしまう」

という誤解。
こういう誤解が広まったのは、

「ページをめくっただけで内容が頭に入る」

といったコピーで、フォトリーディングが宣伝されることが多いからです。

確かに、ページをパラパラ見ただけでも、脳は情報をキャッチしますが、内容が分かってしまうという意味ではありません。なので、ページをめくっただけでは読めませんよ。(笑)

「内容が分からないなら、めくっても意味がないじゃないか」

と思うかもしれませんが、そうでもありません。

たとえば、弊社のフォトリーディング集中講座をご受講なさった方に、こんな人がいらっしゃいます。

30代前半の時にご受講なさった男性なのですが、約一年後に弊社の勉強会においでくださり、ご報告をくださいました。

「先生、フォトリーディングのおかげで1年で資格を11個取得したんです」

これは驚きです!

IT系の方だったのですが、そもそもご本人が努力家であるということもあると思いますが、それにしても大変な勉強のしようであったはずです。

どうやったのですか?と聞いてみたところ、
「フォトリーディングでは、とりあえずパラパラとページをまずめくるだけでもいいから、と教わるじゃないですか。そのおかげで、分厚いテキストも読むことができたんですよ」

とのことなのです。

フォトリーディングは、5つのStepでできており、Step3「フォトリーディング」で、本をパラパラと全ページめくって見る作業が入っています。
1ページ1秒以下のスピードで、本当にパラパラ見るだけなのです。

けれど、その後のStep4、Step5ではきちんと本を読んでいるのです。
ところが、Step3だけが一人歩きして、

「ページをめくっただけで読めてしまう」

となってしまったのですね。
いやいや、めくっただけでは読めませんよ。

「ページをめくっただけで内容が頭に入る」

のほうが正しいです。
けれど、ここで大事なのは、

「内容が頭に入る」と「意味が分かる」はイコールではないということです。

本を読む際、事前に中をパラパラ見ることによって、その本に対する抵抗感がなくなる、自分の頭の中にすでにある情報に気づく。

こういうことが起きるのです。
つまり、パラパラめくりで本の「内容が頭に入る」ことで、意味は分からなくても脳には刺激が与えられ、そのあとの学習をスムーズにすることができるのだ、と考えたほうが正しいでしょう。

よく、「Step3の効果が良く分からないのですが」という質問がありますが、Step3の大きな効果は、「本を読むのがラクになる」ということだと思います。
これも、すぐには実感しにくいことかと思います。

けれど、講座の修了生の多くが、本をそれまで以上にたくさん読むようになったり、読書に気楽に取り組めるようになったという事実があります。

なので、Step3は、「高いハードルを低いハードルに下げる」ようなものだと捉えてはどうでしょうか。

「とりあえずパラパラとページをまずめくるだけでもいいから」
ということですよ。
そうすれば、勉強も文書処理も、なんとなくラクな気持で取り組めますよね。

フォトリーディング講座のオープニングで過去の事例をご紹介の写真
フォトリーディング講座のオープニングで過去の事例をご紹介

2015年6月5日金曜日

アクションラーニング 基礎講座 (PSD) 5日間コース 終了

アクションラーニング基礎講座の参加メンバーとの写真
アクションラーニング基礎講座の参加メンバーと。
日本アクションラーニング協会からPSDの認定が出されます。

昨晩、5日間のアクションラーニング基礎講座が終了しました。
3時間×5日間をほぼ2週間でこなし、皆さんもだいぶ質問会議に慣れて来た様子です。

 場を見る力
 質問する力
 学習への理解

この3つの力が、アクションラーニングコーチ(ALコーチ)には求められます。

今回はアクションラーニング基礎講座ですので、合計15時間で、まず質問会議の流れを掴み、ALコーチを皆さんに体験していただきました。
その中で、ファシリテーションやチーム学習、組織開発などについて考えていただいています。

当講座の修了者は日本アクションラーニング協会からPSD修了の認定を受け、上級講座であるALCコースに進めます。

ALCコースは、プロのHRコンサルタントや人事担当者、部門内プロジェクト担当者などがご参加なさるコースで、日本アクションラーニング協会で開催しています。

講師は、日本に質問会議を持ち込まれた協会代表の清宮普美代さん。
清宮さんのファシリテーションは、これぞALコーチといった感じの手放し感があり、私も毎回、学ばせていただいています。

2015年6月4日木曜日

大学でマインドマップの講義をしてきました

大東文化大学でのマインドマップ講義風景の写真
大東文化大学でのマインドマップ講義風景
連想を見える化し、まとめる方法を話しました

本日、大東文化大学の東松山キャンパスにお邪魔して、お若い学生さんたちにマインドマップの講義をして参りました。

当大学の先生が、数年前から弊社の講座におでかけくださっていて、学生さんたちの勉強等にマインドマップを使わせてあげたいという思いで、弊社にご依頼をくださったのです。

昨年は、提携講師の浪間亮講師にご出張いただいたのですが、今年は浪間講師の都合がつかず、急遽、私が行くことに。

学校教育の現場というのは、私が普段関わっている社会人教育の現場とはまた違った空気です。

私もかつて、小学校、中学校、高校などでマインドマップ講座をさせていただいたことがあります。

学校教育については素人ですが、学年が低ければ低いほど、講義(授業)は難しく工夫が必要になるというのが感想です。

ちょっとした指示出しであっても、社会人であれば1分でできることが、中学1年生のクラスですと10分かかります。

ましてや、小学校低学年などであれば、教え方のアプローチを変えないと成立しないでしょう。

大学生はかなり大人に近いですが、さまざまな意味で完全な大人ではありません。

大人より良い点もあり、また至らぬ点もあります。

ですが、そんな若い人たちとふれあい、講義させていただけるのは、私にとってはとても嬉しいことです。

90分と非常に短時間でコンパクトに講義をしなくてはならないのも、学校ならでは。

社会人教育であれば、2時間程度は用意していただけることがほとんどですが、たとえば小学校であれば45分で教えなくてはならないこともあるでしょう。

教える側にとっては短いと感じても、受け手にとってはちょうど良い時間かもしれません。その範囲で、できることをやり切るというのがプロだと思います。

かつて、マインドマップのインストラクターになり立ての頃、学芸大付属小学校にお伺いしてマインドマップの講義に参加したことがあります。

その時は、体育館で200人くらいでしたでしょうか。内山インストラクターが壇上で講義をしました。

その後、子どもたちは各クラスに戻り、引率したインストラクターが手分けをして各クラスにてサポートをすることに。

てっきり、担任の先生があとはフォローしてくださると思いきや、いきなり、「ではこのあとは塚原先生お願いします」とのこと。

なんの準備も無い中、小学3年生のクラスの1コマをいただき、可愛い子どもたちにマインドマップを教えました。

もちろん、その前に内山インストラクターが集合で教えてくださっていたので、やりやすくはあったのですが・・・。

慣れないチョーク片手に、黒板にマインドマップをかいて、子どもたちと楽しみました。

その授業のあと、「教えてくれてありがとう」と、子どもたちが挨拶に来てくれた時の可愛かったこと。

「あ〜、この風景とこの感覚」・・・随分昔を思い出しました。

20代前半の頃、九州の小学校と中学校の視聴覚教室の仕事をしたことがあったのです。

当時の私は歌手業をしており、その時の私の役割は「歌のお姉さん」です。

体育館に子どもたちが集まり、ラテンバンドとともに体育館のステージに。

私は司会をして、ラテンバンドの演奏を紹介するとともに、数曲歌いました。

 赤とんぼ

 ハメハメハ大王の歌(この時、初めて知りました)

 ・・・・あとはなんだったかな?

小学校では、その視聴覚教室の授業が終わると、子どもたちが国語や算数のノートを持って見送りにくるのです。

なぜ、ノートを持っているかというと・・・・。

 「ねえ、ここにサインして!」

バンドのメンバーは私を含めてちょうど6人だったのですが、ジャポニカ学習帳の国語のノートの1ページに鉛筆で線が引かれており、6等分されているのです。

6人それぞれが、自分のノートにサインできるように、子どもはちゃんとスペースを6等分してくれたのですよ。

なんと、可愛い!!

普段は夜の酒場で歌っているのに、その時に限っては朝9時音だし!

あれも楽しい仕事でした。

また、中学校では、一人の男子生徒がラテンの演奏に触発されたのか、体育館でずっと踊りまくっていました。子どもって、本当に素直というか、感性に率直ですよね。

さて、こんな風にあちこちで講義をする私は、昔、あちこちで歌っていたときと変わらず、旅芸人そのものですね。

講師業を初めてからも、講演の仕事などで、全国を旅して回っていたのです。

クリエイト紀尾井町という弊社のホームで講義をするのとまた違い、全国の人たちと会える仕事はまた楽しい!!

今日お会いした若い学生さんたちの心にちょっとでも、今日の講義の内容が残ってくれれば嬉しいです。

大東文化大学でのマインドマップ講義風景の写真
大東文化大学でのマインドマップ講義風景

2015年6月3日水曜日

アクションラーニングを活用した変革プログラム

アクションラーニング「質問会議」セッションの様子の写真
アクションラーニング「質問会議」セッションの様子

昨日はアクションラーニング基礎講座DAY4を開催していました。

講座は19時から22時までの3時間ですが、皆さん、仕事帰りに急いでおいでになるので、終了時にはお腹がすき、毎回のように食事(?飲み?)に出かけています。
質問会議のセッション後というのは、お互いに共感が生まれているので、飲み会の話も非常に盛り上がり、毎回、楽しい会になっています。

弊社では、この講座を夜間5回シリーズで開催しているので、開始から終了まで、二週間以上かかることがほとんどです。

二日間集中の講座も良い点がたくさんあると思いますが、今回のように講座内容を分割して、複数日で実施すると、また面白い効果が現れます。

日を置いて振り返ることで、学んだ内容が脳の中で定着するのでしょう。
一気に学習するよりも、理解も深まり、記憶にも残って行くようです。
もちろん、チームの人間関係も強まって行きます。

アクションラーニングは組織開発とチーム学習の手法ですので、このように活動時間と回数についての設計は、変革プログラムの中に組み入れるべきでしょう。

組織によっては、全国各地または世界中から育成対象者を集めたいために、2日間の集中研修を行う方がよい場合もあります。
一方で、同じ場所で働く人たちでできている組織を少しずつ底上げして行きたいという場合には、夜間短時間を数回繰り返した方が効果的であるという場合もあります。

弊社の研修も、目的に応じて時間数と回数を検討し、単なる研修ではなく、組織やマネジメントの、または営業プロセスの変革プログラムとしてご提供しています。