2016年1月21日木曜日

人を雇うこと、マネジメントすることの難しさ



会社経営を始めて今年で12年目。
はじめは会社と言えども、個人事業に毛が生えたようなもので、
会社をサポートしてくれたのは、
同じ目線のパートナーのコンサルタント達でした。

創業4年目くらいから、アシスタントや事務をしてくれる人が必要になり、
常時、人を雇うようになりました。
その頃から、マネジメントということを意識するようになりました。

実は、私はマネジメントが本当に苦手なほうです。
正直なところ、プレイヤーとしての仕事が忙しすぎて、
マネジメントに割く時間が取れません。

また、雇っている人をどのように扱うべきか、
会社を経営してみるまで、経験もなければ、知識もない。
本当にどうして良いのか分からず右往左往です。

経営者と社員、パート、アルバイトでは、
見ているものも、意識も、あまりにも異なり、
経営者としての要望をどう伝えれば良いのか、
また、相手の要望とどう折り合えば良いのか、
本当に悩みました。

言わなきゃならない言いにくいことが、
なかなか言えなかったり。
逆に言い過ぎてしまったり。

こちらが誠意を尽くしても、裏切られるように辞められたり、
経営者からすれば、考えられないような仕事の仕方をする人もいたり、
苦い思い出もたくさんあります。

マネジャーとして、経営者として、
マネジメントにこれほど苦労しつつも、
実は、私の専門分野は「経営」であり、
私は「経営コンサルタント」なのです。

経営関連の賞審査を担当したり、
経営評価や経営診断をしたり、
時には経営者の方々にアドバイスをするわけです。

12年間、マネジメントに苦労し、七転八倒して思うのは、
マネジメントというのは、やはり机上では学べないものですよね。
実際に経験し、苦労して、痛い目を見て、
それで初めて、少しだけ分かってくる。
人を雇った経験のない人には分からないことが、少しだけ分かってくる。

私の現在のコンサルの専門分野は「育成」、つまり人材開発ですが、
人材開発、育成のための最も重要な要素は、
やはり、マネジャーの日々のマネジメントです。

マネジャーの皆さん、経営者の皆さんと、
痛みを分かち合いながら、伴走し、
一緒に考える「ファシリテーター」としてのコンサルタントを目指して
これからも精進していきたいと思います。

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