2016年1月22日金曜日

講演やプレゼンで緊張せずに話をするためには

2015年9月 長野県伊那市で開催された
「国際ロータリー第2600地区 ロータリー青少年指導者養成プログラム RYLA」
の基調講演に塚原美樹がご指名を受けました

最近は、講演よりも研修の仕事のほうが圧倒的に多くなりましたが、10年近く前には、多いときには月に20本くらい講演の仕事をこなしていました。

全国各地の商工会議所などに出かけ、販売戦略などの話をしていました。

私は以前、歌手業をやっていたおかげで、講師業を始めた当初から緊張せずに話ができるほうでしたが、それでも講演前には緊張せずに話せるよう、いろいろと準備はしていました。

講演やプレゼンの前に行うと、緊張せずにスムーズに話ができる効果的なことを、今日はいくつかご紹介します。

緊張せずに話をするための準備事項


(1) 講演やプレゼンの開始前に会場をよく見渡す


会場を見渡し、受講者のみなさんのお顔をよく見ましょう。

広い会場ですと、全員のお顔は見えませんが、前方の10列目くらいまでは見えますよね。

その方々のお顔が見れればいいです。

お一人おひとりに親近感を感じるように、お顔を見ながら暖かい気持ちを持ちます。

「こんなことで緊張がほぐれるの?」と思うかもしれないですが、本当ですよ。

私はライブ歌手をしていた時に、この方法を身につけました。

「私の歌を聞いてくれるんだろうか?」と観客に疑念を持って舞台に立つと、観客も疑念を持ってしまいます。

一方で、「みなさんに美しい音楽を届けたい」と観客に愛情を持って舞台に立つと、観客もこちらに愛情を感じてくれるものです。

舞台の仕事などでは、ショーの終了後、楽屋に立ち寄ってくださったお客様や、ホワイエ(劇場のホール)でのお見送りの際に声をかけてくださるお客様がいらっしゃいました。

みなさん、ニコニコと話しかけてくださいます。

こちらから見ると知らない人です。

けれど、観客のみなさんは私を知っているのですね。

私が愛情を持って舞台に立てば、観客の皆さんも愛情を返してくれます。

なので、講演やプレゼンの前には、会場をよく見渡して、みなさんのお顔を拝見し、愛情を心に秘めて登壇しましょう。

(2) 自分が何かを提供するのではなく、自分は媒体であると考える

話をするのは自分ですが、実は、自分が何かを提供するのではないと考えたほうが上手くいきます。

「自分が何かを提供するのではない」というと、無責任に聞こえるかもしれませんね。

ですが、私たちのプレゼンや講演の内容というのは、「私だけのもの」なのかというと、決してそうではないのではありませんか。

話の内容は自分が作ったとしても、本当は、自分に今までいろいろなことを教えてくれた周囲の人たちの助けがあって生まれたものですし、さらには、世の中を動かしている「大きな流れ」(これをどう表現してよいものか・・・)の中で生まれてきたものであると言うこともできます。

すると、自分はそういった「世の中の流れの中に生まれた自然発生的なメッセージを受け取った媒体」でしかないとも思えます。

こう考えると、とてもラクな気持ちになれます。

身をまかせて、なすがままに、流れのままに、あれば良いのですから。

このことも、私は歌手業の中から学びました。

私の歌は私のものだけれど、本当は「この世界にある音楽という美」を自分という体〜媒体を通して、観客の前に置くだけでいいのだ。

こんな風に考えたとき、肩の力がスッと抜け、素直に音楽に向き合え、みなさんの前で自然体で歌うことができました。

塚原美樹の研修風景

今日はちょっとだけ、講演、プレゼンのコツをお話しました。

よかったら、コメントもください。

みなさんとこのブログでお話できるのを楽しみにしています。

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