2016年11月24日木曜日

客先でインタビューする際の心構え



誰かと話をしている時に、もう一歩踏み込んで良いのかどうか、悩むことはありませんか?

ずかずかと踏み込みすぎると、

 「図々しい人だな」
 「立ち入らないでよ」
 「そこはあなたに関係ないよ」

などと思われそうで、聞きたいことも、つい飲み込んでしまう。
こんなことって、結構ありますよね。

当たり障りのない関係であれば、このままで良いのですが、あえて一歩踏み込むことで良い関係に発展することも、実はたくさんあります。

たとえば、お子さんがいない40歳を過ぎたご夫婦にお会いした場合。

 「なぜお子さんを作らなかったのかな?」
 「いや、お子さんができなかったのかな?」

などと考えることはありますよね。

もし、お子さんが欲しいけれどできないのだとしたら、お子さんがいない理由を聞いてしまうと、相手を傷つけてしまうのではないかと心配にもなります。

そこは、「配慮」が必要ですね。

初対面だったり、まだよく知り合っていないうちは、踏み込まずに、聞かずにいるのが良いでしょう。

この場合は「遠慮」します。

けれど、何度かお会いして、お食事なども一緒にして、だんだん親しくなってきたら、一度は聞いても良いのではないかと思います。一歩踏み込むことで、相手との理解が深まり、より良い関係に発展するということもあるからです。

 「ところで、立ち入ったことで失礼かもしれませんが、なぜお子さんをお持ちにならないのですか?」

ただし、質問する際には、さまざまな回答が返ってくることを想定して、「配慮」のある聞き方が必要です。

 「子供を作るチャンスを逃してしまったので、このあとは二人で生きていこうと考えています」

 「実は欲しいので、不妊治療をしているところなんだ」

 「子供はあまり欲しいと思わなかった」

それぞれの場合に、相手の気持ちに寄り添う準備が必要ですよね。けれど、同情したりしては逆に失礼に当たります。「そうなんですか」と、ただ素直に受け止めましょう。

一歩踏み込むことで、相手の状況や価値観をより理解することができます。理解できたら、それを踏まえて、相手を尊重しましょう。話題を選んだり、自分の考えを押し付けないようにコミュニケーションしましょう。

実は、この「一歩踏み込む力」は、営業担当者などにも求められる力です。

相手を分かったようなふりをしていたり、不思議に思うことを聞かないでいたり。これは「遠慮」のなす技ですね。

けれど、「配慮」があれば、遠慮して聞かないでいるよりも、一歩踏み込んだほうが、相手を深く理解できます。

お客様をより深く理解できれば、相手に合わせた提案をすることもできるようになります。

 「配慮はしても遠慮はしない」

特に、客先でインタビューをする際などには、この心構えで行きましょう。

2 件のコメント:

  1. 配慮と遠慮のタイミングを計るのが苦手ということもありますし、「すべてがスムーズにいくマニュアル」的なものを欲しがる方は増えた感じがします。
    そういう魔法はなく、観察眼と相手の心情を自分の感覚で味わえる力がコミュニケーションでは大切だと思います。なかなかいいトレーニング法はないのですが・・・

    返信削除
    返信
    1. コメントの記入をありがとうございます。
      確かに、マニュアルでは解決できないですよね。
      コミュニケーションというのは、感覚的で、なかなか言語化するのも難しいですしね。
      ただ、「遠慮」するのだけが正しいわけではないということが分かると、ちょっと改善するところもあるかもしれないですよ。

      削除

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。