2016年2月3日水曜日

絵が苦手でもマインドマップはかけますか?

壁全面にマインドマップを描きながらの研修
壁全面にマインドマップを描きながらの研修は学んでいることが見える化して非常に効果的

マインドマップの講座を開催していると、

 「絵が苦手なんですけど、それでもできますか?」

というお声をよくいただきます。

多くの人のマインドマップの第一関門は「絵が苦手なこと」。

絵が苦手というだけで、マインドマップから遠ざかってしまう。

これは大変残念なことで、ほとんどは誤解なのです。

マインドマップは確かにイメージを使いますが、絵を上手く描くのが大事なのではなく、絵などのイメージを使ったほうが、頭が上手く働くから使っているということなのです。

なので、このようなお問い合わせに対して、私はいつも「大丈夫です」と自信を持ってお答えしています。

何を隠そう、実は長年インストラクターをしている私自身が、絵を描くのが苦手なのですから、ご安心ください。

しかしながら、絵が苦手、絵が下手であったとしても、イメージを使うというのは案外、スゴい成果をもたらしてくれます。

私の普段使っているノートに描かれたマインドマップには、ネットにこそ公開できませんが、本当に笑ってしまうほど下手くそな絵が描かれています。

だから、大丈夫。

絵が上手でなくても、マインドマップを上手く使えるようになりますし、絵を描けるようになります。

では、マインドマップにイメージを描くとどのような効果、効用があるのか。

そして、絵が苦手な人はどのようにして、イメージを使えば良いのか。

これについて、今日は解説したいと思います。


(1)イメージを描くことで仕事のスピードが上がる


普段は気づきにくいかもしれませんが、私たちは日々、イメージに囲まれ、イメージに助けられて生活し、仕事をしています。

たとえば、日常生活の中で分かりやすいのは、交通標識です。

「止まれ」の標識は赤い逆三角形で、白字で文字が書かれています。

また、「一方通行」の標識は青い長方形で、白字で矢印が書かれています。

もし、双方の標識が、白い正方形で、どちらも黒字で「止まれ」や矢印が書かれていたらどうでしょう。

たぶん、見分けがつかず、ドライバーは咄嗟の反応ができませんよね。

色や形がそれぞれ違うからこそ、認識がしやすく、素早く反応できるのです。

このように、私たちは、文字よりも色や形に対してのほうが素早く反応することができます。

では、ビジネスシーンにおいても、同じように色や形などのイメージを生かすことはできるのでしょうか?

私は、仕事においてもイメージは大いに活用できると考えています。

たとえば、プレゼンをする際の手元メモ。

すべてモノクロの文字で書かれた手元メモだったとしたら、どうなるでしょうか?

 「あれ? 次は何を話すんだっけ?」

と思った時、手元メモに目をやって、次の箇所を探すのにかなりの時間がかかるはず。

これでは役に立ちませんよね。

一方で、マインドマップで手元メモを作っていたとしたら・・・。

たぶん、ほんの一瞬、マインドマップをチラッと見ただけで、

 「ああ、あれを話すんだった!」

と掴むことができ、プレゼン中にもあまり下を見ることなく、オーディエンスにアイコンタクトを取りながら話を進めることができるはずです。

なぜなら、マインドマップはイメージを活用しているからです。

まず、一枚のマインドマップそのものが一つの絵に見えます。

その絵のどのあたりに何を書いておいたか、絵として思い出すのが容易です。

そして、マインドマップの各所に絵、アイコン、記号などのイメージが描かれていれば、そのイメージが目立って、チラッと見ただけで目に飛び込んできます。

プレゼン以外のビジネスシーンでも、イメージを活用したマインドマップは大いに役立ちます。

人の話をメモする時、会議のファシリテーション、本などからの情報収集・・・。

上手な絵である必要はありません。

とにかく、「視覚的に表現する」ことをしておけば、あとから見やすくなるのです。


(2)絵が苦手な人は簡単なアイコンから始める


もし、あなたが絵が苦手だとしても、何も描けないわけではなく、ちょっとしたアイコンくらいは描けるのではないでしょうか。

たとえば、下記の写真は、私が板書したアイコンの例です。

近年では仕事はほとんどメールやチャットで進められていますので、仕事のことを考えるにしても、メールやチャットという言葉はよく出てきますよね。

私はメールは封筒のアイコン、チャットは吹き出しのアイコン、というように決めて使っています。

また、ミーティング、打ち合わせなど、仕事の中でよくあるイベントを簡単なアイコンにしておくと便利です。

私はとても簡単なアイコンでこれらを表すようにしています。

どうですか?

決して上手な絵ではないですよね。

でも、こういうアイコンを使うことで、パッと見た時に分かりやすく、瞬時に捉えることができるのです。

こういうアイコンを自分でいくつか作っておけば、マインドマップをかく際にサッとイメージを入れられるようになります。

 「絵を描かなくては・・・」

のように不自由な考えにとらわれず、楽しく、気楽な気持ちでアイコンをマインドマップに入れてみてください。

これでOK!

あなたも、イメージで考え、イメージで表現するマインドマッパーです!


マインドマップで使うアイコン
絵が苦手な人がマインドマップにイメージを入れる際には
簡単なアイコンから始めると上手く行きます。


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