塚原美樹がマインドマップで使用するオリジナルアイコン |
本日は、「マインドマップ プラクティショナー 1日集中講座」を開催しました。
今回は少人数のクラスでしたが、ご参加の皆さんはそれぞれの専門性をお持ちの方ばかり。
医療関係者、経営コンサルタント、エンジニア、林業エキスパートなど。
休憩中には皆さんから様々な話を聞くことができ、私にとっても、非常に勉強になります。
この講座はマインドマップの原理を学び、基本を身につける認定コースで、単なるマインドマップの描き方講座ではありません。
マインドマップは見ただけで真似できそうな簡単なノートに見えますが、一方で、なぜあのようにイメージを入れたり、マークをつけたり、線をつないだりしているのか、といった理由については、見ただけではなかなか掴めないと思います。
描き方のルールの奥にあるのは、私たちの思考の原理です。
これを深く理解することで、より効果的なマインドマップの活用法がイメージできるでしょう。
マインドマップの開発者のトニー・ブザンは、
「脳の第一言語はイメージである」
と言っています。
そして、脳が行っている仕事というのは、
「Imagination & Association」
すなわち、
「思い浮かべること、繋ぎ合わせること」
だとも。
このトニー・ブザンの定義は、とても面白い気づきに基づいていると私は思います。
マインドマップを学んだ数年後、ある時、「考える」という概念の定義を調べてみたことがあります。
すると、一説では、「考えるとは、何かと何かを繋げることである」という定義がみつかりました。
これも、「ああ、なるほど」
という気がしました。
私たちは普段、「考える」ことを自然にしており、その作業がどんなものであるか、言語化することは、滅多にありません。
「考える」とは具体的には何を表しているのか、ということを改めて考え、表現しようとしても、上手い表現は見つからないのではないでしょうか。
トニー・ブザンという人は、こういうことを深く考えた人なのだろうと思います。
そこが、彼の面白いところであり、優れた点です。
確かに、言われてみれば、私たちは頭を働かせる時、「ある概念または事象などが、頭の中にある別のものと繋がらないか探す」ということをしています。
Associationを発見しようとしているのです。
さらには、このAssociationの発見のもととなるのは、質問です。
ブザンの読書術を学ぶと、やはり、「質問」を明らかにしてから読むという方法が取られています。
さて、Associationが「考える」という作業の本質であるとすると、Imaginationはどうでしょうか。
Imaginationは、頭の中で脳がAssociationを行っている際の有り様を表しているように思います。
私たちは頭の中で、概念、事象などを五感の記憶に基づいた表象として「思い浮かべながら」、それを繋げようとしています。
こういう頭の行っていること、「考える」ということの基礎要素が分かってくると、単なるお絵描きも、実は、頭をうまく働かせる上で、また、考え続ける上で、実は大事な役割を果たしていることが分かります。
なので、普段はあまりイメージを使っていない方も、仕事にイメージを使うようになると、より一層、仕事のスピードが上がるでしょう。
講座では、別に上手な絵やイラストを描く必要はない、と私はお伝えしています。
直感的に分かりやすく、さらっと描けて、あとで見て役にたつようなアイコン、ちょっとしたスケッチ、イラストなどを、いくつか持っておくと、ノートを作成するスピードも上がります。
また、そのノートは後でとても役に立つはずです。
写真は、私がマインドマップの中に良く使っているオリジナルアイコンをいくつか板書したものです。
下手くそですが、何を表しているのか、なんとなく分かりますよね?
こんな感じで良いのですよね。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。