マインドマップを使ってSWOT分析を解説(2013年11月撮影) |
今週の水曜日は、グラフィックMBA ベーシックコースの第7期、6回コースの3回目でした。
このコースは、なかなか学びにくい戦略や経営の知識を、2時間半×6回のコースで、ラクな気持で学んで行こうというもの。
6回のコースが終わる頃には、一つのケーススタディに対して、重要成功要因〜KFS、つまり、その会社がこれからすべき大切な課題が見えてくるということを目指しています。
第1回目は、経営と戦略の全体像を掴み、6回コースのゴールのイメージを掴みます。
第2回目は、その会社の重要な課題を見出すために会社の特長を掴むことを目的に、環境分析を学び、ケーススタディの環境分析を行います。
そして、今回の第3回。
この回では、環境分析をより深く行うために、競争戦略の考え方を学びます。
取り上げているのは、ポーター、コトラー、バーニー、プラハード&ハメルの理論です。
これらの競争戦略の理論を学ぶことで、自社の強みがより深く理解できたり、競合との違いが見えて来て、今後進むべき方向性がだんだん見えてきます。
ただ、ここまでは、まだ分析段階であり、何をすべきかは見えていません。
自社がどうなって行くのか、何をすれば良いのか、
については、このあとの第4回以降に考えて行きます。
どのような理論もそうですが、理論というのは現実を一般化したものであり、現実の業界や企業を見た場合、その理論が綺麗に当てはまるということはありません。ですので、理論を学んだら、その理論をどう応用するかを考えた方が良いでしょう。
たとえば、ポーターの競争戦略を学ぶと、以下のようなことが分かります。
競争の捉え方には以下の2つの軸がある。
・1つは、競争の種類を軸として、コストを下げて戦う方法と差別化して戦う方法。
・もう1つは、競争の範囲を軸として、広い範囲で戦う方法と狭い範囲に絞って戦う方法。
この2つの軸の組み合わせで、以下の4つの競争戦略が考えうる。
・コストリーダーシップ戦略
・差別化戦略
・コスト集中戦略
・差別化集中戦略
これらの理論をヒントに、現実の企業について応用して考えてみます。
たとえば、差別化で競合と戦うことを考えている企業が、なかなか上手く行かず、よく考えたら「競争の範囲が広すぎる」ために、資金的に間に合わず、苦しくなっていることに気づいたとします。そこで、戦う市場を絞り、差別化集中戦略にシフトすることを考えます。けれど、市場を絞るにしても、その市場の持つ購買力で会社を維持できるかどうかについても考えなくてはなりません。そこで、自社の強みを考え、どの市場に絞れば成功するのかを検討します。
このように、理論は、今後の進むべき道を探るヒントを得るために応用すれば良いのです。
さて、来週のグラフィックMBAは第4回、マーケティングを学びます。
マーケティング的な視点でその会社を見ると、その会社がどの方向に進むべきか、より明確化してくるはずです。
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