マインドマップ読書術 プラクティショナー 1日集中講座 演習風景 |
今週末は、土曜、日曜ともにマインドマップのコースを開催していました。
土曜は「マインドマップ読書術 プラクティショナー 1日集中講座」、日曜は「マインドマップ プラクティショナー 1日集中講座」。
マインドマップの開発者であるトニー・ブザンの「知的活動」についての考え方は、マインドマップ、メモリー、スピードリーディングの3つを総合することで完成されています。
特に、スピードリーディングのコンテンツは非常に面白く、結構、AHA!があります。
ブザン氏は、読書を単に「読む」こととは捉えておらず、人間が読書を通して行っている知的活動の全体像をスピードリーディングのコンテンツで解き明かしてくれています。
彼は自身の知的活動に対する分析を「読書を再定義する」と表現しており、以下の7つの段階が読書〜知的活動にはあるとしています。
・認識(Recognition)
・取り込み(Assimilation)
・読解(Comprehension)
・理解(Understanding)
・保持(Retain)
・想起(Recall)
・コミュニケーション(Communication)
この7段階で私が特に面白いと思うのは、読解(Comprehension)と理解(Understanding)を分けて考えている点です。
ブザンは、読解(Comprehension)においては、人は文章内における「内統合」を行っており、理解(Understanding)においては、外部の情報との「外統合」を行っているとして、この二つを明確に分けています。
内統合とは、要するに「書いてあることの意味が分かる。言わんとすることが分かる」ということで、高校生くらいまでの国語の授業の読解と同じことを言っています。
一方で、外統合とは、書いてあることが分かるだけでなく、自分の体験や他の知識との繋がりが見出せ、「深く理解し腹落ちする」といったようなことです。
私は大人の読書においては、内統合以上に外統合のほうが大切であると思います。
知的活動の中では、時には、内統合が完全に行われなくても、外統合は行われることもあります。
もし、読書を知的活動の一手段と位置づけるのであれば、本を読むことは、それ自体が目的なのではなく、本を活用して自分の能力を磨き、仕事などの場面で、なんらかのアウトプットをすることのほうが、大切になります。
すると、本を理解せずとも、外統合が起こり、良きアウトプットが出せた場合には、それでその読書の成果は得られたとも言えます。
この考え方で読書スピードをアップさせようとしているのが、フォトリーディングであるとも言えるでしょう。
内統合と外統合という二つの概念を生み出したのは、ブザン氏ならではであるように思います。
彼は、脳の第一言語は "Image" であり、脳のしている仕事は "Imagination & Association" であると言っていますが、「統合」という概念は、つまりは他の事柄との繋がり、すなわちAssociationを見出すということであると思います。
「読む」という作業は、実は「繋がりを見出す」作業であり、繋がる先は、文書の中だけではなく、人間の頭の中にもあるのです。
スピードリーディングとフォトリーディングの両方を学んだ人は少ないかと思いますが、私としては、両方を学ぶことで、より読書に対する理解が深まると思います。
受講者の一人が、こんなことを言っていました。
「読書というのは、本当に自由で良いのだということが良くわかった。」
読書は、目的ではなく手段。
こう思えば、様々なスタイルの読書があって良いのですよね。
講座では、トニー・ブザンが提唱する
MMOST (Mindmap Organic Study Technique) (「エムモースト」と読みます)
もご紹介し、非常に効率的かつ効果的な読書をご体験いただきました。
マインドマップ読書術では知的活動として読書を再定義します |
MMOST(Mindmap Organic Study Technique)によるマインドマップ読書 |
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。